2012年7月31日火曜日

一宮の釣ヶ崎海岸でアカウミガメの産卵

昨日(7月30日)一宮の釣ガ崎海岸に行ってみましたら、アカウミガメ産卵の保護柵が立てられていました。早速、外房ウミガメ懇話会の代表をなさっている渡部さんに問い合わせしましたら、、先週の土曜日に産卵したということだそうです。

今年の一宮~東浪見にかけての産卵は、7月31日現在、17回くらいで、9回の産卵を確認しているそうです。いすみ市では、水産課に問い合わせたところ、26~7回、20箇所産卵を確認したそうです。太東ビーチ(一宮エリア)にも今年は産卵があったようです。
白いコウモリより

                  一宮釣ヶ崎海岸のウミガメの保護柵

ボディピット( 雌が産卵巣を掘る前に、前脚を使って作る比較的広く浅いくぽみ) 

渡部さんからの報告
太東海岸にウミガメの上陸2回あったそうです。一ヶ所は、お話した海の家(たなかや?)の前で、もう一ヶ所は、ドライブイン下で棒で目印を付けてあるとの話でした。
日本ウミガメ協議会への連絡によると、昨年は、太東海岸の側溝で子ガメが見つかったとのこと。太東海岸へもウミガメの上陸産卵があったのですね。今のところ誰か決まった人が見回りをしてはいないようです。いすみ市は、条例があるので、ここも監視しなければならないのかな?一宮も昨年東浪見海岸の南にも産卵があったという情報もあり、今年は一宮海岸から釣が崎海岸までを観察しています。そうしたら、なんと釣が崎に3ヶ所、その北の海岸(東浪見と釣が崎の間)にも3ヶ所産卵を確認しました。また、釣が崎の突堤を越えた太東海岸の一宮側にもUターンがありました。見ていなかっただけで、今までもこの辺りにも上陸産卵をしているのかもしれません。                        渡部明美              

いすみ市の水産課に再度確認しましたら、太東ビーチのウミガメの産卵は一宮エリアであると話していました。渡部さんの報告しているものがいすみ市が把握しているもと違うものかどうか、大藪の方で確認して見ようと思います。                  

2012年7月23日月曜日

中国内陸と台湾留学生が作成したサーフボードスタンド

 千葉大学院工学研究科、デザイン科学専攻、デザイン文化計画研究室(鈴木教授、植田教授)の中国内陸と台湾留学生5名が、7月13日、20日の2日間にかけて、和泉浦海岸に打ち上げられている流竹木を活用して、サーフボードを立てかけたり、ウエットスーツを掛けるスタンド兼掲示板(自然環境に関するニュースを掲示)を作成しました。完成した作品は、太東ビーチに設置されました。今後、このスタンドがサーファーの方々に利用され、兼掲示板としても自然保護のプロパガンダとして活用されていくのではないかと思っています。白いコウモリより

掲示板として:夷隅郡市自然を守る会の活動、サーファの方々の協力、活動が紹介されています

   
掲示板として:夷隅川河口、海岸に打ち上げられている流竹木の現状を紹介し、どうしてこのような状況になっているかを説明しています
                  
掲示板として:1回目の流竹木の採集、スタンド作成の様子が説明されています。
                              
1回目の作業後の記念撮影。サーフショップ「KENNY」の前にて。左から詹舒婷(センジョテイ)さん、張黎(チョウ レイ)さん、張頴(チョウ エイ)さん、ケニーさん、大藪、胡正軻(コ セイカ)さん、戴薪辰(タイ シンシン)さん

                      
和泉浦海岸に打ち上げられていた長い竹を短く切っています 
                  
スタンドの素材となる流竹木を一所懸命竹を運んでいます 

        
ビーチクリーンもしてくれました。流竹木を拾い、焼却するところに運んでくれるところです。感謝!感謝!感謝!                                    

        
2回目のこの日は雨が降っていました。そこで大藪宅のカーポートの下で作業をしました

スタンドが完成して、達成感で満面の笑みの留学生

                       
1回目の海岸での作業。ケニーさん(本名泉さん)実は日本人です。何かしら留学生にアドバイスを与えています
完成したサーフボードスタンドと5人の中国内陸と台湾留学生。太東ビーチ

左から3人目はウエットスーツ姿のケニーさん

サーファーの方々との記念撮影。海に遊びにきていた子供が私達の前を横切ろうとしています

プロサーファーケニーさんが留学生たちに華麗なライディングを披露してくれました。

波に挑戦するケニーさんの勇姿と愛用のサーフボード

  太東ビーチに押し寄せる荒波を背景に、ケニーさんと留学生の記念撮影

太東駅での記念写真。留学生の皆さん本当にお疲れさまでした。明後日の大学での発表会頑張ってください!とお別れしました

海の家「KIMIZUKA BEACHSIDE HOUSE」に利用されているスタンド。左はオーナーご夫人の君塚さん

留学生の皆さんの感想
 ☆台湾からの交換留学生です。交換留学生として、いすみ市の皆さんと一緒に活動したことは珍しい体験です。学校の授業でいすみ市の環境問題を認識し、その問題を解決することによって、いろいろ勉強になりました。楽しかったです。――詹舒婷(センジョテイ)
 ☆流竹木を利用して、物づくりをし、完成させることができたことは、すごく嬉しく思っています。
数回、いすみ海岸で作業をやったり、サーベイしたり、地元の人々と交流をしました。皆さんお疲れ様でした。日本の田舎を体験しました。本当に美しいところですねぇーーーー

今回の文化計画デザイン論を通して僕にとってはいい経験なりました。又、自分の人生のいい思い出になると思います。素晴らしい体験をさせていただきました。地元のみなさん!本当にありがとうございました。――胡正軻(コセイカ)
四回いすみの海岸をお邪魔して、海岸の天気というのが、急変することも分かるようになりました。初めて海岸へ行った時は雨も降り、寒くてたまらないでした。初めの海岸作業の時は三十度もあったので、日焼けで一皮むけました。二回の海岸作業を通して、地域の方々にご協力をいただいて、すごく勉強になりました。――戴薪辰(タイシンシン)
地域の人と直接連絡を取り合ってお会いし、活動して行くのは初めてでした。理解出来ない場合は優しく説明してくれましたし、いろいろなアドバイス、いい写真、お手伝いなどを頂き、心より感謝しています。今回の授業の収穫は、そのスタンドだけではなく、問題を解決していくにはどうすれば良いか、という術を身につけることもできました。人と人の心の絆も強くなりました。いすみ市の自然環境に対する大藪さんの気持ちも強く感じられました。そして、大藪さんとケニーさんのお力も受けた今回の活動が、流竹木の問題を少しでも解決していくことになれば嬉しいです。夷隅郡市自然を守る会のご協力本当にありがとう大藪さんの御蔭て、いすみ市の流竹問題についての調査を順調に進めることができました。初め、植田先生と一緒に大藪さんのお宅を伺いました。大藪さんは留学生の私たちにとても優しかったので、初対面の不安を徐々になくしていきました。日本語で喋った時に、分からない時は、いつも親切に教えてくれました。夷隅郡市自然を守る会のご協力本当にありがとうございました。張穎(チョウエイ) 
 
 いすみ市の流竹問題の厳しさは、予想より酷いです。問題を徹底的に解決するには、持続的な方法が必要ではないかと思いました。子供は未来ですから、子供を中心としたワークショップで、流竹を活用する活動を行おうと考えました。しかし、一ヶ月だけの期間でワークショップを実施するには、かなり無理だと思いました。みんなが困った時に、大藪さんがサポートでしてくれましたので、大変助かりました。時間が限られていましたが、大藪さんのアドバイスのお蔭で、二回で完成させることができました。ケニーさんとサーファーの人たちの嬉しい顔を見た時、納得しているんだなと実感しました。そして、胸の中に、言葉だけで表せない感動と喜びが一杯あります。 
 製作の過程中で、いろいろな困難に出会ったり、解決方法に悩んでいた時に、大藪さんの指導で解決することができました。
 いすみ市から戻って、もう一週間が経ちましたが、大藪さん、ケニーさん、それにみんなの笑顔がよく浮かびます。いすみ市の思い出は、私の人生の中でも、大切なものになりました。本当にありがとうございました。今後とも、ぜひよろしくお願いいたします。 張黎(チョウレイ)

2012年7月5日木曜日

一宮ネーチャークラブ観察会での交流

一宮ネーチャークラブ代表の戸張さんそして藤乗さんから、夷隅郡市自然を守る会へ観察会の呼びかけがありました。そこで毛木さん、青木さん、西さん、大藪の4人で参加してきました。小さな谷地がネーチャークラブの日頃活動している場所で、そこで今回の観察会が行われました。クラブの方々はここで無農薬、有機栽培でお米を作っています。
広場の休憩所に集まった参加者たち
ミクリの群落がありました。この名前の由来は、花や実の集まった様子が栗の毬のように見えることから付けられたと言われています。
イトトンボの幼虫です。谷地の斜面沿いには、小川があり、ヨシノボリ、マツモムシ、オニヤンマ、トビケラの幼虫などの水生の生きものたちがけっこう見られました。
子の谷地の休憩所の広場には素敵な表示板のオブジェがありました。クラブ員の中に、すごわざをお持ちの方がいらっしゃって作成してくれたそうです。
モクズガニの幼蟹も採集されました。
谷地の斜面沿いを流れている小川で、これから採集しようとしているこどもたち

2012年7月4日水曜日

ウスバキトンボの飛来

 6月30日、ウスバキトンボの10~20匹くらいの群れを、「やぶた」と称する、たんぼとそれに接するアスファルトの道路の上空で 目撃しました。最初、飛んでいるウスバキトンボをオートフォーカスを使わずに、感で撮影しました。そのため、その写真からは、シオカラトンボのヤングかなと思っていました。ちょうど環境と文化のさと「ネーチャーセンター」ではウスバキトンボが飛んでいることを、職員の青木さんから聞きました。そこで、本日(7月4日)、ウスバキトンボを網で捕獲し、種の検索を行いました。やはりウスバキトンボでした。 白いコウモリより
「やぶた」と名前のついた田んぼの上空を舞うウスバキトンボ。やぶたは無農薬、無肥料、不耕起栽培、冬水田んぼです。私も参加しています。
田植えが行われている田んぼは、絶好の産卵場になっています。軽量化して、羽はトンボの      大きさにしては幅広い。それで長時間飛行できるそうです。
アスファルトの道路すれすれのところを飛行するウスバキトンボ。ちょっとした時間か見ていませんが、彼らがどこかに止まっているのを、私は見たことがありません。

ウスバキトンボは世界中の熱帯、亜熱帯、温帯地域に棲息しているトンボ。日本でも真夏には全国でごく普通に見られ、千葉では5月上旬に見られるようです。

毎年、海を渡って春に九州南端や四国南端にたどり着くようです。世代を重ねながら、北海道まで北上していきます。しかし彼らがやってくるルートが沖縄なのか、東南アジアなのか、小笠原なのかわからないそうです。体長は5cm程

卵から成虫までの期間が1ヶ月と速いそうです。