2012年6月24日日曜日

クサフグの乱舞

6月23日安房小湊の海岸の入江には、今年も産卵のために、クサフグたちが大群をなして、産卵場に押し寄せて来ました。大学生の頃この魅力的なクサフグたちの産卵に出会い、50年近く観察してきていますが、毎年見ることが私の生きがいにもなっています。
17時14分に産卵が始まり、時間とともになぎさ線、岸に乗り上げる個体が増え、クサフグたちの生殖行動の乱舞は激しさを増していきました。生殖行動がピークに達した頃、岸近くの海水は雄たちの精液で白さを増してきました。1時間過ぎるあたりから生殖行動(産卵)は下火になり、クサフグたちは又、外洋へと戻っていきました。クサフグの産卵場は、かつては勝浦の虫浦でも見られました。夷隅郡市内で最近発見された場所もあります。調査すれば、まだまだ発見される場所は見つかるのではないかと思っています。  クサフグに魅せられた白いコウモリより
安房小湊松ヶ鼻海岸に接する入り江。全国でも有数のクサフグの産卵場になっています。産卵場は波静かな入り江、石ころと砂混じりの岸辺で、湧き水が流れ込む入り江です。この後、一千匹くらいのクサフグたちで賑い、激しい生殖のドラマが展開されるのです。

産卵開始あたりのクサフグたち。水の中にいなければならないものが、次から次へと岸に乗り上げてくるクサフグたち、とても変わっているとは思いませんか。

            尾と尾部を激しく振ったり、くねらせたりの激しい生殖行動です

岸に乗り上げたクサフグたちは、しばらく空気に晒されて休んでいました。

岸に乗り上げてた雌が放卵しているシーンです。濃黄色の太い紐状の卵塊が、前にいる雄に遮られて、途中隠れています。雄は精液を出した直後だと思います(白い紐状の精液)。
それでは、クサフグたちよ、次の夏にも会いましょうね!

2012年6月17日日曜日

シリヤケイカ?のビーチング

6月6日、太東ビーチで、前日、イワシがストランディング(ビーチングもあると思います?)したので、今日も又、美味しいイワシが食べられるのではないかと、行ってみました。死体ばかりでしたが、その中に、コウイカの仲間のイカがビーチング(漂着)?していました。早速、家に持ち帰り、撮影、冷蔵庫に1日保存した後、煮物の中に入れて食べました。海の幸を美味しく、ご馳走になり,海の幸に恵まれた太東に住んでいて良かったなと感じています。
この烏賊の種類を松鶴丸の船長さん、中村松洋さんに伺ったところ、「海釣りの人の間では「シリヤケイカ」とか「スミイカ」と呼ばれるモノではないかと思います。吐き出すスミが濃く、船をこすってもなかなか落ちないです。あまり美味ではないと言う人もいます。胴長が20センチくらいならこれで成体だと思います。」というコメントをいただきました。         白いコウモリより

2012年6月10日日曜日

中国内陸と台湾留学生がいすみを元気に!


6月7日千葉大学大学院の植田先生と中国内陸と台湾留学生の方々(:胡正軻さん、張頴さん、張黎さん、戴薪辰さん、詹舒婷さん)が大藪宅に訪れました。目的は、いすみのサーファーの方々に、夷隅川から流れてくる流竹木(場合によっては、生育し過ぎている竹)を使ってサーフィン文化に活かせるものはないかと、そのヒントを得るためにやってきました。その後、夷隅川河口の視察をしました。
お話したことと、現地視察したことを踏まえて、いすみが元気になる新たなサーフィン文化の企画、提案が創出されることを期待しています。又、これを機に中国、台湾といすみの新たな栄光の架け橋になることを願っています。白いコウモリより
                             
視察後、夷隅川河口で、荒れ狂う荒波をバックに記念撮影をしました。
大学院留学生たちと植田憲教授(千葉大学大学院、工学研究課、デザイン科学専攻、デザイン文化計画研究室、右から2番目)

夷隅川南岸(右岸)の三軒屋海岸を視察中に、貴重な花と果実を付けたハマボウフウが見られ、留学生たちも感動していました。

河口の防波堤の内側は、このように、先日の大雨で大量の流竹木がテトラポットに引っ掛っていました。留学生もこれを見て思わず唖然としていました。

2012年6月9日土曜日

太東ビーチにもカタクチイワシの大群

6月4日の日に、いすみ市大原港には大量の100トンのカタクチイワシの死体が打ち上げられ、そのニュースが報じられました。私の住んでいるいすみ市岬町太東港でも、カタクチイワシが打ちあがっている情報が、5日の夕方、私の耳に入りましたので、網を持って太東ビーチに行ってきました。規模は小さいですが、打ち上がったカタクチイワシがぴんぴん跳ねていました。そこで、イワシを鷲掴みにしてバケツ一杯程捕獲しました。家に持ち帰りまして、頭と内臓を取り去り、ビールのつまみにして食べました。新鮮で何と美味しかったことか!
県水産研究センター、漁協よりますと、マサバが豊漁、イナダがとれはじめているなどのことから、その天敵に追われて漁港に来た可能性があると述べています。
まさに、いすみの海は、いのちに満ち溢れている豊饒な海なのです。白いコウモリより
太東ビーチに打ち上がったカタクチイワシ(6月6日の朝撮影)
撮影したのは次の日でしたので、悪臭が漂っていました
                                                                                
              
カタクチイワシの名前の由来は口が閉じている時、上あごが前方に突き出ており、下あごが目立たないことからつけられたようです。このように口が開くと下あごもよくわかります。

2012年6月8日金曜日

自宅近くのヘイケボタルが発光しはじめました

自宅近く(200m先、夷隅川まで100m、いすみ市岬町椎木)の田んぼでヘイケボタルが

発光しはじめました。この田んぼは10年以上前から毎年発生しています。

10年くらい前には、自宅前の田んぼ用の水路でも2~3匹発生していました。

今回の田んぼもその水路を利用している田んぼです。水源は椎木大堰からで、その堰

から流れる水路に接する田んぼにはヘイケボタルが発生しています。白いコウモリより



2012年6月2日土曜日

2012年いすみ市のほたる観賞の夕べ


2012年いすみ市のほたる観賞の夕べが開催されています。ライスセンター前のゲンジボタルが乱舞する場所では、5月下旬がピークのようです。これからは、下火に向かい、観察舎などの他の場所がピークを迎えていくように思います。2枚群飛して同時明滅しているゲンジボタルの光跡を撮影しましたので、ご覧下さい。白いコウモリより


5月31日に撮影した画像を拡大しましたら、ピエロみたいな光跡の絵が現れました。
A氏にこの画像のタイトルを付けていただきました。ぶれを気にせずに光跡が描く、光跡画を楽しんでいただければと思います。

A氏のコメントとタイトル
ホタルが、見物に来る人たちを 人間の姿を描いて迎えてくれているような 印象を持ちました。
ホタルを大切にしようとする人たちの気持ちに応えてくれたのでしょうか。
"Welcome to our house ! " by Hotarus.  


5月30日のライスセンター前のたんぼの水路で見られたホタルの光跡。この水路では、今シーズン最大のゲンジボタルが乱舞したと思われます。