千葉県東部、太平洋に面した夷隅地域をベースにした自然保護団体です。 この地域は大都市に近接している割には自然と人々の生活との共生が図られている、希少な地域です。夷隅川流域の生物多様性が、多くの恵みを人々の生活にもたらしています。 この貴重な地域の動植物、それを生かした一次産業の在り方の提案、都市住民との交流促進などのイベント情報を発信していきます。 複数のメンバーがそれぞれの分野から発信する方式で運用します。
2010年6月2日水曜日
総会を終えて
5月29日に大原の農村漁村体験案内所で実施された「里山シンポジウム・いすみ『里山・里海』分科会」に続き、いすみ環境と文化のさとセンターで自然を守る会の総会が開催されました。役員の皆さん、連日のお役目お疲れ様でした。新参の会員として2日間にわたって参加した感想を記してみます。
まず、里山シンポジウムから、御宿町実谷で実施された谷津田再生の現場からの報告を聞いた後で、松木洋一先生の記念講演「崩壊する農村の再生」に強いインパクトを感じました。
詳細は省きますが、21世紀の農業の課題は、自然と共生し、生物多様性を保全する耕種農業(農場で栽培する作物の種類・配置・作付け順序の組み立て)への転換すなわち「自然共生農業への道」と、家畜のストレスを軽減し、健康と福祉を増進する飼料自給的放牧畜産への転換すなわち「家畜福祉畜産への道」に集約できるというものでした。
総会では、2年に一度の役員改選で全役員が留任、新たに青木さんも事務局員として選任されました。皆さんよろしくお願いします。
二日間行事が続いたせいか出席者がやや少なめでしたが、恒例のかなり長めの自己紹介で役員の方々を始め、それぞれの会員の仕事やら特技やらが和気あいあいの中で紹介されました。
今年度は新たな事業として、環境財団やいすみ市と協力して夷隅川中流域での河岸竹対策事業に協力することになりました。これは岬町桑田で自走式チッパーを使って竹をチップ化し堆肥として活用するものです。
私は以前から、あちこちで繁茂する竹林の整理が必要だと思っていたので期待したいけれど、自走式が入れないところの対策も考える必要があり、雑誌現代農業で見た記事(竹を地上1~2mで切っておくと根絶やしにできるる)を思い出しました。
また、君津の鬼涙山の美林を切り倒して山砂の採取がいよいよ始まりそうな動きが報告されました。周辺の山が既に切り崩されて産廃の処理場となっている所もあることなども考え合わせると、もっと多くの人々に現状を知らせて千葉の自然を守っていかなければと思います。
月夜原
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