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2018年11月13日火曜日

        ソリハシコモンエビが勝浦で発見される!

 勝浦市在住の瀬戸熊卓見さんは今年(2018年)10月25日に、このエビを勝浦市にある漁港で採集した。このエビは千葉県では初、本州、四国、九州では極めて珍しく、貴重な発見だ。
 先日、瀬戸熊さんの開設した蝶々魚研究所にお邪魔し、そのエビを拝見、写真も撮らせていただいた。このエビは沖縄などの南に生息するエビで、魚の口腔などに寄生した寄生虫をエサにしているクリニングシュリンプでもある。瀬戸熊さんはこのエビの繁殖を何とか成功したいと熱く語っていました。
 *千葉日報11月2日 、朝日新聞11月5日の記事にこのソリハシコモンエビの発見に ついて掲載されていますので 
   ご覧ください。
 *瀬戸熊卓見さんは筆者が勤めていた勝浦高校生物部の優秀な部員でもありました。       白いコウモリより                                                       
    


2018年10月29日月曜日

オオミズナギドリの大群!

2018、10,28日の午後、三軒屋の和泉浦にオオミズナギドリの大群が現れました。渚線から100~200mでしょうか。かつて、いすみ夢クジラの会の自然観察クルーズで、いすみ市日在沖で大群を目撃していますが、大群がこんなにも海岸近くで目撃したのは、私は初めてです。おそらく、イワシ?などの魚たちの大群が集まっていたのではと思います。もしかしたらスナメリたちも集まっていたのかな。最近大原沖にアホウドリが出現していますが、この秋、小笠原に戻ってきたアホウドリがみられる可能性もあるのでは。白いこうもりより  








2015年2月12日木曜日

冬鳥の観察会

2015年2月11日9時~12時
太東駅に集合、講師の布留川先生のレクチャーと案内で、冬鳥の観察会が行われました。参加者多く、一宮ネーチャークラブからの参加もあり、盛況な観察会でした。

布留川先生のご説明で、いすみ市には堰が222ケ所もあり、これは千葉県断トツで、2位の南房総よりも92か所も多いということだそうです。堰が多いということは、水辺の鳥類の種類、数多いと推定できます。もしかしたら千葉県No,1かも、と、筆者はかってに思ったりもしています。

今回は中原堰→浅間堰→太東漁港→津々ヶ浦→昭和堰→大正堰→燈台の順で、水辺の鳥を中心にバードウオッチングしました。
                              
 
太東駅前にて講師の布留川先生よりレクチャーを受ける

   
 キンクロハジロ(大正堰)

                                           クロガモ(太東漁港)

カモの大群での飛翔(中原堰上空)

      
                                  カモたちは泳ぎながらプランクトン?を濾しとり食餌をしていた。
どいうわけか反時計回りで何回もまわっていた。(大正堰)
 
ヒヨドリ(昭和堰)


 ジョウビタキ雄(津々ヶ浦近くの海岸)

                      
スナメリ(太東埼てっぺんから60m下の海岸)




2013年7月19日金曜日

ヤマユリと里山



吉田滋子さん、祐司さんの風の谷ファームの裏山は、今年、十株くらいのヤマユリが満開を迎えています。7月19日、田んぼのがっこのスタッフが山道の整備をしていたところ見つけました。この山道は数年前までは、竹や樹木で覆われ、歩くのが困難な状態になっていました。まさかこんなにヤマユリが見られるとは思ってもいませんでした。多分昔はヤマユリが生育していたんではないかと推察されます。強烈なヤマユリの匂いも、里山では何と心地よい香りでした。帰り道、里山にヤマユリを復活させている露崎与孝(よしたか)さんの山の斜面には、かなりの株のヤマユリが咲き乱れていました(風の谷ファームのすぐ近く)。そして里山に、7月にヤマユリが本当によく似合っていました。今のところイノシシもいないので、ヤマユリの食害はないと露崎さんは仰っていました。バランスがとれた里山の自然にヤマユリありきということだと思います。


3枚とも露崎さんの山の斜面のヤマユリ
 

2013年6月18日火曜日

夷隅郡市自然を守る会総会


6月16日夷隅郡市自然を守る会の総会が、大多喜町観光「本陣」で行われました。役員も含め、会員の方のそれぞれのスケジュールもありまして、出席が若干少ない総会でした。1年間の取り組み、今年度の取り組みなどが事務局長から報告、提案がされ、会計報告、今年度の予算についても承認されました。昨年度からいすみ市が取り組んでいる自然と共生する里づくり(コウノトリも人もすめる里づくり。生物多様性の里づくり)がスタートしていますが、それならば生き物にやさしくない空散はやらないようにとはっきり主張していくことなども承認されました。
本陣の会議室で事務局長の活動の総括、方針に熱心に聞き入っている出席者たち。自然大好きな会員の方々は総会を通して、大いに交流と友情を深め合いました。

           
総会後、「夷隅地域の植物について」講演していただいた野口昭造さんです。実物の「イスミスズカケ」を持参していただき、発見の経緯、こぼれ話など楽しいお話を沢山聞かせていただきました。講演の中で、自生地をぜひ守るように、自然を守る会にお願いしたいことも仰っていました。そして夷隅は素晴らしい自然があるところだと絶賛していました。
イスミスズカケの全形です。ゴマノハグサ科、クガイソウ属の植物です。穂先あたりが、地面に着くとそこから根が出て栄養生殖をするので、増やすのは簡単な植物だと仰っていました。調査ボランティアでもある野口昭造さん(83)が2009年に発見。当初は絶滅危惧種の「スズカケソウ」と考えられていましたが、千葉大の上原准教授らが遺伝子を調べて新種と判明しました。
スズカけソウによく似て、ツル性の植物ですが、葉の形に特徴があり、表面の毛が少ないのと、葉はハート形をしているのが特徴(スズカけソウは卵形)。夷隅に約100株が群生しているそうです。環境省は昨年8月、論文発表に先立って「レッドリスト」の絶滅危惧種に追加指定しています。
                            
         
ちょうど、イスミスズカケは開花時期にあたっており、持参された株は美しい花を咲かせていました。6、7月に紫色の花を咲かせ、1つの花にめしべ1本、雄しべ2本がついていてます。学名はVeronicastrum noguchii K. Uehara, K. Saiki & T. Andoだそうです。
 
講演後、マイクロバスで平沢を訪れ、ゲンジボタルの観賞をしました。清流平沢川に乱舞するゲンボタルたちに参加者たちは声を出して感動していました。
         
ゲンジボタルの発光パターンは東日本型で4秒前後でした。同時明滅を繰り返していました。
                   
平沢のゲンジボル発生地は背景がとてもよく、深い谷、趣のある樹木の形(この写真では水墨画の世界の山々の形をしているように思いました)、そして清流でした。平沢川は夷隅川の支流でもあります。

2013年5月28日火曜日

5月27日の山田のゲンジぼたるの里

気温20度、無風でホタル観賞には絶好の天候でした。人家の明かり、ヘッドライトの光跡、そして空と雲の下でゲンジボタルたちは美しく輝いていました。
水路の中心に群飛し、同時明滅を繰り返しているゲンジボタルのオスたち。
草むらの葉にとまり、動きながら休んでいるゲンジボタルのオス。腹部の動きが速いのか、光跡が面白い形になっている。 

白いコウモリより


2013年5月27日月曜日

ゲンジボタルの乱舞

5月26日山田の源氏ぼたるの里では、ゲンジボタルが平年より早く群飛して、乱舞しています。昨日はホタル観賞で訪れた観賞者の方々に、夷隅郡市自然を守る会のメンバーがガイドをして対応していました。
   

 


上3枚の写真はホタル観賞スポットの水路で乱舞し、同時明滅を繰り返しているゲンジボタルのオスたちです。気温は18度くらいであったと思います。下段の写真で上部の横の直線の光跡は車のヘッドライトの光跡です(多分地元の住んでいる方の帰宅だと思いますが)。
マナーについてですが、田んぼの畔に入る人、車で観賞場所に入る人がいらっしゃいましたので、会員の方が協力していただけるようにお願いしたところです。 

白いコウモリより

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2013年5月9日木曜日

カンゾウタケを見つけました。


5月3日三門の山道に接する山の斜面に生えている椎の木の樹幹に、肝臓のような赤い色と形をしたキノコを見つけました。千葉県中央博物館の吹春博士にお聞きしましたら、カンゾウタケと仰っていました。切ると赤い汁が出て、肝臓形をしているところから名づけられた和名のようです。アメリカなどでは"Beefsteak Fungus"・「貧者のビーフステーキ」、フランスでは「牛の下」(Langue de boeuf)と呼ばれている。食用にもなるそうです。直径10㎝弱だったと思います。私には初めての出会いの強烈で、とても印象に残るキノコでした。       白いコウモリより


 

 
 

 

2012年12月30日日曜日

大正堰のコハクチョウ


守る会の会員のKさんからコハクチョウの報告が12月13日ありましたので、その後の様子を観察しようと大正堰に行ってきました。12月13日、午前8時~のときと同じ、幼鳥(若鳥)3羽、成鳥2羽が水底に生育していると思われる水生植物を貪り食んでいました。白いコウモリより
 
幼鳥2羽。まだ羽毛が黒ずんでいて,成鳥(純白)とは違っています。
水底から生えていると思われる水生植物(枯れている?)を食べていました。

このように体半分を水中に突っ込み、水生植物を嘴に挟んで引き抜き、引きちぎっているようでした。

2012年12月18日火曜日

17年ぶりにナベヅルが飛来

12月7日(金)いすみ市岬町の椎木堰付近の田んぼ(筆者の家から300mくらい)に1羽のナベヅルが飛来していました。その場所に偶然いたのにも拘らず、気が付かなった私ですが、観察に来られていた野鳥の研究、観察者布留川先生に偶然出会い、ほら!ここにナベヅルが来ていますよ,と教えていただきました。早速家に戻り、カメラを担いで、100メートルくらいの距離から観察、撮影をしました。鶴は田んぼの二番穂を食欲旺盛に啄んでいました。ナベヅルの前回の飛来記録は1995年の冬でした。そのときは4羽が飛来しいます。そして翌年の3月ごろまで、この場所の道を挟んだ田んぼに見られ、椎木堰を塒にしていました。なんと17年ぶりということになります。
ナベヅル、2羽の アオサギ、サギ(ダイサギ?)と仲良く過ごしていました(カラスもこの付近にいました)。田んぼには二番穂がびっしり残っています。ナベヅルですが、この2日後以降は見られず、他の渡来地に飛んで行ってしまったうようです。
ナベヅル(鍋鶴Grus monacha)の頭部は羽毛が無く、赤い色をしています。種小名 monacha はラテン語で「修道士の」の意で、頭部から頸部にかけての羽衣が修道士がかぶっていたフードのように見えることから付けた学名です。 *鶴の観察、撮影で大事なことは、接近しすぎないことが大切で、田んぼの畔道には決して入らないことだそうです。と布留川先生は話していました。                           白いコウモリより

2012年12月16日日曜日

浅間堰にミコアイサがやって来た

 12月15日、雨が降っている最中、浅間堰のところを通りましたら一際目立つほぼ純白の水鳥が水面を泳いだり、潜ったりしていました。50メートル先位にいましたが、決してこちらには来てくれませんでした。今までは気に留めていなかったか、又は、出会ったことがなかったか、私ははじめて見た次第です。早速コンパクトカメラを取り出して、車内から、望遠を最大(30倍)にして、撮影しました。更にトリミングをして下記に貼り付けしました。少し不鮮明ですが、ご覧ください。ミコアイサのミコはオスの羽衣が巫女の白装束のように見えることに由来するそうです。模様がパンダに似ているようで、パンダガモとか言われています。ユーラシア大陸のタイガで繁殖、冬にやってくる渡り鳥だそうです。
 
0012

0011
 
この鳥について布留川先生にお聞きしたところ、下記のようなコメントをしていただきました。
 
とてもきれいなミコアイサです。白いのは雄で,頬が白く頭が茶色のは雌です。0012では3羽の雌が写っています。0011の手前に写っているのはマガモの雌雄です。ミコアイサはたまに夷隅にも現れるのですが,見るのは雌か若鳥?ばかりで,このような美しい雄を私は夷隅で見たことがありません。しばらく居て欲しいです。布留川毅
                                                                    白いコウモリより
 

2012年12月3日月曜日

コハクチョウの観察

今年もコハクチョウが飛来してきました。上記写真2点が11月27日15:00に布施の坂を下った田んぼ東側にいました。2羽でした。1羽は若鳥のようです。いつもの田んぼとは反対側です。

12月3日、今日の16:15に布施の同じく県道のの西側田んぼにいたコハクチョウです。分かりにくいですが15羽です。布留川さんの情報と同じです。

11月27日から12月3日の間に増えたようです。今日は夕方ちょうど塒に帰る寸前でした。皆首を上げ飛び立つ準備をしています。一声泣いて一斉に飛び立ち塒の岬ダム方向へ向け飛び立ちました。

毎日ここを通るわけでないので見たときはなるべく記録を取るようにしていきます。但し、この坂を下りると警察のネズミ取りもありますので速度に注意してください。

ブログオーナー

2012年9月16日日曜日

太東ビーチの側溝に38匹の子ガメたち

本日9月16日8時半ごろ、タニーサーフショップの中新さんから、太東ビーチのU字溝にウミガメの赤ちゃんが沢山いて、サーファーが、救出しましたという電話が大藪に入りました。早速、現地に出かけてその様子を見てきました。


子ガメたちが落ちていたU字溝。鉄やコンクリートの重いU字溝の蓋を取り除き、子ガメたちは救出されました。サーファーの皆さんによると、まだ救出されない子ガメがいるのではないかと言ってました。私も格子状の蓋のされた中が見える側溝を探しましたが、発見できませんでした。どうしてこんな側溝にと思いますが、1つには、前方に見える棒杭あたりの産卵巣(確認されていません)からふ化脱出した子ガメたちが、陸側にある街頭を目指したが、フェンスにぶつかり、そのため横に移動し、今度は道路を横切って、次々にこの溝に落ちたのではないかと考えられます。

救出されたアカウミガメの子ガメたちは全部で38匹いました。

子ガメ救出後の記念撮影。前列左が第一発見者の中谷恵子さん。下の写真前列右が筆者。           

救出作戦にはこどもたちも参加していました。中谷さんの娘さん(梨央ちゃん)。

容器に入れた子ガメを放流するのに、ロングボードを使用することにしました。画期的で歴史に残ることだと思うのですが。第一発見者のご主人の中谷さんとジュニア(波留君)

大部分の子ガメはサーフボードに乗せて、沖の方で放流させることにしました。黄色のボードに乗っているのが中谷さんと容器に入った子ガメたち。

世界を目指して頑張っているプロサーファー田岡なつみさん。子ガメたちが大海原で無事育っていくことを願って旅立ちさせています。

                                
子ガメたちの一部は、しばらくロングボードの板の上を歩きながら、旅立っていきました。

数匹は砂浜から子ガメたちを旅立ちさせました。

中央の第一発見者中谷恵子さんの説明を受けている渡部さん(外房ウミガメ情報交換会代表、一宮ウミガメを見守る会代表)。

中谷さんは昨日の夜、9月17日の朝も子ガメたちがこの周辺を徘徊していないかと捜索しました。合計3匹見つけました。従いましてこの三日間で41匹の子ガメの救出に成功しました。
*ここはいすみ市のウミガメ産卵調査外でありますが、いすみ市ですので、9月18日朝、農林水産課の荘司さんに報告しておきました。お聞きしたところ、今年はいすみ市の大原海水浴場から、雀島付近までの間で、親亀の上陸43,4回、30回以上の産卵が確認されたようです。又、一宮の太東から一宮海岸までのエリアでは、一宮うみがめを見守る会の渡部さんによると、32回の上陸、23箇所(9月6日現在)の産卵が確認されたそうです。
                                                                                                            白いコウモリより